体育専門学群では、国際的、全国的、地域的な各レベルの体育・スポーツ界をリードする多様な専門家養成を目指しています。カリキュラムはそのような指導的立場に立てる専門家となるために学習すべき内容を体系化したものです。常に時代の要請に応じ,時代を先取りするカリキュラムづくりにつとめてきました。平成25年度からは新しい教育課程に改編されました。
体育専門学群の学生が履修する教育課程は、筑波大学の全学生に共通に開設される一般教養的科目である「基礎科目」と、体育専門学群の教育目的に即して編成する「専門科目」「専門基礎科目」に大別されます。
専門基礎科目は、体育・スポーツ科学を専門的に学ぶ全ての学生に共通に必要な最低限の基礎的知識・技術を習得する科目群であり、主として1~2年次で履修します。専門科目は、専門基礎科目の学習を基礎としながら、体育・スポーツの専門性をさらに向上させることを目的とした科目群であり、3年次以降に履修します。専門科目はさらに、「キャリア支援科目」「分野別専門科目」「卒業研究領域科目」「実技系科目」の4つの科目群に分けて開設されています。標準的な履修のコースと取得すべき単位数は以下の通りとなっています。
授業科目の構成
授業科目の概要
基礎科目 一般教養的科目
共通科目 | 総合科目Ⅰ | 新入生に対するフレッシュマン・セミナー及び初年次導入科目 |
総合科目Ⅱ | 広い視野から学問のあり方や人間の生き方を考える態度・習慣を身につけるための科目。 科目群A(物質も数理、生命、環境に関わる科目)、科目群B(精神、文化、社会、歴史に関する科目)、科目群C(学際的科目)で構成される |
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第1外国語 | 外国語の実用的言語技能を養うことを目的とする科目(体育専門学群では英語を指定) | |
情報 | インターネット社会におけるルール・モラル・スキル・知識を身につける科目 | |
国語 | 自己の意志を適確に表現し伝達する日本語運用能力を養う科目 |
※関連科目 「他学群の開設科目」「教職に関する科目」「博物館に関する科目」が選択できます。
専門基礎科目
体育・スポーツ科学の基礎的理論と各種運動の基礎的技能を幅広く習得する科目
体育・スポーツ学分野 | 体育・スポーツを主として人文・社会科学的方法を用いて教育・研究する文系の分野 体育・スポーツ学 体育哲学、体育・スポーツ史、武道学、スポーツ社会学、体育・スポーツ経営学、 スポーツ政策学、体育・スポーツ心理学 |
コーチング学分野 | スポーツ・運動の種目特性や運動方法および指導方法について教育・研究する分野 運動学、一般コーチング学、一般トレーニング学、個別コーチング学、個別トレーニング学 |
健康体力学分野 | スポーツ・運動・健康について、主として自然科学的方法を用いて教育・研究する理系分野 解剖学、生理学、運動生理学、運動生化学、運動栄養学、体力学、 スポーツバイオメカニクス、健康増進学、 体育測定評価学、スポーツ医学、衛生・公衆衛生学、健康教育学、学校保健学 |
実技理論・実習 | 各運動種目の基礎的技能と理論を学ぶ科目群 各種運動群から8種目以上を選択、テーピング・マッサージ |
専門科目 | 興味関心・能力適性に応じて選択し、重点的に専門性を高めるための科目 |
専門科目
興味関心・能力適性に応じて選択し、重点的に専門性を高めるための科目
キャリア支援科目 | 体育・スポーツの職業領域で活用される実践的な的知識・技術を修得する科目 <科目例> 保健体育教師論、体育授業の観察法、オリンピック教育,体育のカリキュラムマネジメント、アダプテッドスポーツ教育、スポーツの経済とスポーツ産業、スポーツメディア論、スポーツ法学、スポーツにおける情報戦略、サクセスエイジング論、指導者のための体力測定法、地域保健学、体育指導のバイオメカニクススポーツ傷害の予防とリハビリテーション、スポーツキャリア形成、キャリア形成インターンシップなど |
分野別専門科目 | 体育学を構成する各個別専門諸学の学術的知識をさらに専門的・発展的に学習する科目 <科目例> スポーツ倫理学、日本体育・スポーツ史、稽古論、現代スポーツ論、メンタルトレーニングの原理と方法、スポーツ健康心理学、スポーツと企業、スポーツ技術論、スポーツ戦術論、身体表現論、動きの解剖学、パフォーマンスと体力、スポーツ衛生学、アンチ・ドーピング、健康社会学、精神保健学など |
卒業研究領域科目 | 選択した研究領域の最新の知見や研究方法を習得するための演習・実習型科目 <科目例> 39の卒業研究領域ごとに開設される演習・実習(体育哲学演習、スポーツ運動学演習、応用解剖学演習など)、専門語学、卒業研究 |
実技系科目 | 各自の専門とする運動種目の実技能力及び指導力のレベルアップを目的とする科目 種目別コーチング演習Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ |
キャリア支援科目の履修コース
キャリア支援科目には、卒業後の進路に応じて、4つの履修モデルコースが設定されています。
履修コースA:教員
保健体育教師論、スポーツ教育論、体育授業の観察法、学校球技指導論、体育のカリキュラムマネジメント、アダプテッドスポーツ教育、体育指導のバイオメカニクスなど
履修コースB:公務員
コミュニティ・スポーツの経営政策論、体育・スポーツ行政学、スポーツ法学、健康づくり政策論、地域保健学など
履修コースC:コーチ
スポーツにおける情報戦略、スポーツタレント発掘論、スポーツ選手の栄養管理、オリンピック教育、スポーツリスクマネジメント論など
履修コースD:ビジネス
スポーツメディア論、スポーツサービス業と経営戦略、スポーツの経済とスポーツ産業、運動療法論、スポーツを通した開発支援、など