特色
現在、様々な実技種目を専門とする学生が所属し、種目の垣根を越えて、互いに刺激を受けながら、独創的な体操プログラムや新しいトレーニングメニューの開発および効果の検証に努めている。体操は、競技スポーツとは異なり、枠組みやルールがない。つまり、ねらいが明確であれば、それを実現するための方法は自由である。この特色を生かすために、学生一人一人の興味や将来の進路を十分に配慮して、主体的・創造的に勉学や研究に取り組める雰囲気を大切にしている。例えば、最近の卒論は、「ドイツ体操におけるHaltungsschulungの運動課題並びに実施に関する実践的研究」「歌と運動を同時に行う体操に関する基礎研究」「体つくり運動の力強い動きを高める運動におけるGボールを活用した運動プログラム試案」「硬式テニスにおけるチームワーク能力向上をねらいとした運動プログラムの考案」など、ユニークな着想で、実践的な研究が多い。また、DCやMCの大学院生が在籍して意欲的に研究に取り組んでいる。卒業後の進路は、中・高の保健体育教員、公務員、企業と多様であり、大学院進学後に大学教員になる者もいる。
教育内容
- 体操領域における魅力的な指導者や教師になるための実践的な指導力の養成と教育プログラムの作成、中でも運動嫌いや運動が苦手な児童生徒を対象とした体つくり運動(領域)の検討。近隣の学校などでの指導実践の場を経験することで学びを深める。
- Gボールやラートといった魅力的な手具・器具・道具を活用した運動プログラムや一連の体操を考案しながら、対象や目的に合わせた運動プログラムの開発能力を習得する。また、それらの効果的な指導法や運動効果に関する実践的な研究方法を学習する。
- 地域における各種体操教室やイベント「つくば体操フェスティバル」の企画および運営を通じて、生涯スポーツの普及や指導に関わる実践的なマネージメント能力を習得するとともに、体操(身体運動)の持つ魅力と社会的な意義を学習する。
- 実際の活動場面における様々な問題の中から興味あるテーマを設定し、関連する資料や先行研究を主に議論を深めながら卒業論文を製作する。
- 大学院への進学希望者には、専門的な研究活動を主とした教育を実施する。

指導教員
代表・本谷 聡 講 師
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