特色
現代社会で増加している栄養過多や運動不足による生活習慣病の予防に、定期的な運動が奨められています。一方、スポーツ活動や過度な運動量は、ケガだけではなく病気も起こしています。そこで、運動やスポーツのメリットとデメリットの両面について、健康面からだけではなく、医療の視点から評価し探っていくのが内科系スポーツ医学の特色です。小児から高齢者までの幅広い年齢を、一般人からトップアスリートまでの様々なスポーツキャリアを、肥満者から重度の心臓病、呼吸器病、腎臓病までの多岐の内科疾患を対象とします。血液や唾液、尿などの生体試料や、超音波やMRI等の画像、肺活量や血流速度などの機能について、必要に応じ有医療資格者と連携して評価します。そして、「運動やスポーツが健康および病気にどのような影響を与えるのか」、「コンディション不良や病気を起こすことなく競技力を高めるためには何が有効で、どのように評価するのか」を科学的に検証します。
教育内容
- 一般者の健康の維持・増進や病気の予防・改善に対して、運動やスポーツがいかに作用していくか、中高齢者や有疾患者を対象に行われている運動教室への見学・参加などにより学習します。
- アスリートの競技力向上のための身体のコンディショニング評価方法、スポーツ活動中の死亡事故や病気の発生を発見し予防するための内科的評価方法を学習し、運動部活動等で実践・応用してもらいます。
- 薬剤やサプリメントのメリットとデメリットの両面について、パフォーマンス向上と健康被害の可能性といったアンチ・ドーピングの視点から、深く学ます。
- 3年次で基本的知識や技術を学び、卒業研究のための基礎作りを行い、4年次で指導教員と相談して卒業研究として興味あるテーマに取り組みます。
- 各教員のキャリアが全く異なるのも内科系スポーツ医学の特徴です。全ての教員から指導を受けることにより、自然科学を用いて物事を1方向からではなく多角的に見抜く力を目指します。
指導教員
代表・渡部 厚一 教授
watanabe.koichi.ga@u.tsukuba.ac.jp
(日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本障がい者スポーツ協会スポーツ医)
柴田 愛 准教授
shibata.ai.ga@u.tsukuba.ac.jp
中田 由夫 准教授
nakata.yoshio.gn@u.tsukuba.ac.jp
小崎 恵生 助 教
kosaki.keisei.gm@u.tsukuba.ac.jp